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私がパトカーに乗った日 ~後編~

ワン(犬)ちゃんの癒やし


●今回は【ちわわん生活 VOL.2】さまの最新記事のご紹介です。

別館更新してます。
ワナワナするソニぼん → 「P House」

前回の続きです。

自転車を引き渡してもらえぬまま
帰った私は大学で友達に警察の悪口を
ぶちまけたりして数日過ごしていました。

国家権力振りかざして
偉そうだとか理不尽だとか。
とにかく警察大嫌いになってた。

s-2202022.jpg

しかしそうしている内に、
最初に連絡をくれた警察官の男性から
再び電話がきたのです。

まだ自転車がありますけど取りに来いと。
このままここに置かれても困りますよと。

いや私は取りに行ったんだもん!
家から遠かったけど行ったもん!
行ったけど怒鳴られて帰ってきたんだもん!
自転車を返してもらえないまま。

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それから電話口でそのおっちゃんに
昏々と事情を説明しました。

細かな会話は覚えていませんが、
おそらく相当恨み辛みが混じった
説明だったと思います。

聞く側としてはめんどくさかったはず。

だけどその警察官のおじさんは
とても丁寧な相づちを打ちながら
聞いてくれました。

そして、申し訳なかったと。
今からあなたの家に自転車を届けると。

え?ちょっと待って来るの?

今から?ウチに?

s-2202024.jpg

そして電話を切った数十分後、
当時私が住んでいた家の前に
一台のパトカーがやってきたのです。

まさにあの白黒の車体、
上に赤いランプが付いたパトカーが
トランクに私のチャリを積んで。

トランクが閉まらなくて半開きになってて
ロープみたいなのでくくりつけて。

そして私はその時人生で初めて
パトカーというものに乗りました。

制服着たおまわりさんふたりに囲まれ
近所の人が「何事?」って顔してて
私は捕まってるようにしか見えないけど
車内で引き取り証に記入しました。

そして数週間ぶりに盗まれた自転車が
私の元に戻ってきたのです。

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自転車、2台になっちゃった……。

私からは話を持ち出さなかったけど
ふたりの警察官の方は
私が取りに行った日のことを
ものすごく丁寧に謝罪してくれました。

制服をぴしっと着た二回りくらい年上の
男性がふたり、自分の目の前で
深々と頭を下げる姿を見ました。

その時、ああ、やめようと思いました。

あの日の警察官の女性に対する恨みを
今後握りしめたまま生きるのはやめる。

あの人のことは嫌いだけど、
あの人イコール警察と捉えるのはやめる。

たった一人との出来事で、
すべての警察官はこうだ!みたいな
偏った判断を握って生きることはしない。

おっちゃんふたりが
「自転車無くて困ってるだろうと思って」
と夜遅くに家まで届けてくれたのだから。

二十歳の女性に対して躊躇無く
頭を下げることのできるおっちゃんたちを
ステキだと感じました。

私も間違ったらきちんと謝ることのできる
人間になりたい。

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あの、パトカーの荷台が半開きで、
私の自転車が積まれていた光景。

ずいぶん昔の出来事だけど、
強烈にハッキリと覚えています。

半開きのトランクにママチャリ積んでる
パトカーを見たことなかったから。

警察官への信頼と感謝が
警察官へのムカつきを吹き飛ばした、
そんな個人的な体験です。

ご清聴ありがとうございました。
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今回は【ちわわん生活 VOL.2】さまの記事「私がパトカーに乗った日 ~後編~」をご紹介しました。
楽しく癒やされる記事が盛り沢山です(^.^)

この記事の紹介元:私がパトカーに乗った日 ~後編~


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