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明日は、今日より、ずっといい日になる。猫がもっと愛しくなる「夏への扉」

ネコ(猫)ちゃんの癒やし


●今回は【PETomorrow】さまの最新記事のご紹介です。

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猫がもっと愛しくなる「夏への扉」

猫が活躍する名作文学はたくさんあります。

『猫語の教科書』のギャリコによる猫小説『ジェニィ』(ポール・ギャリコ著 新潮文庫)は、ある日突然まっ白な猫になってしまったピーター少年の冒険物語。

一匹の牝猫をはさんだ若い新婚男女の微妙な心理を描いたのは、『牝猫』(コレット著、岩波文庫)。

一方、日本文学には、一匹の猫を中心に、猫を溺愛している男、猫に嫉妬し、追い出そうとする女、男への未練から猫を引き取って男の心をつなぎとめようとする女の三角(四角?)関係を描いた『猫と庄造と二人のおんな』(谷崎潤一郎 著 新潮文庫 )など、猫が重要な役割を果たす文学の名作はたくさんあります。

私が誰にでも自信を持って勧められる猫小説は、ハインライン作の「夏への扉」(ハインライン著 早川書房)! この世のすべての猫好きに捧げられた、猫SF(そんなジャンルがあるかどうか知りませんが)の名作だと、断言できます。

「夏への扉」があると信じる猫・ピーター

主人公は、お人よしの天才科学者・ダンと、飼い猫・ピーター。ダンの家には、猫用出入り口を加えて外に通じるドアが12もあり、猫のピートはそのうちのどれかが、大好きな夏へと通じる扉であることを信じて、寒い冬の間、夏への扉を開けようとトライし続けます。

そしてダンは、そんなピーターのために、たくさんの扉を開けたり閉めたりして過ごしていました(この気持ち、猫飼いならわかりますよね)。

ダンは苦労の末に開発したロボットの特許を、婚約者と親友に騙しとられた上、口封じのために30年間の冷凍睡眠装置に入れられてしまいます。

でも30年後、未来社会で目覚めたダンは、自分の発明が人々に快適な生活をもたらしているこに感動。未来の世界で生きていくことを決意した後、偶然見つけたタイムマシンで過去に戻って、裏切った婚約者と親友に痛快な復讐を遂げます。そして、ピーターを託していた小さな女の子・リッキィと未来で出会う巧妙な仕掛けをして、また未来に戻ります。

孤独なダンを支えたのは、夏への扉を信じる愛猫・ピーターだった

猫はどうかかわるの?と思うかもしれませんが、孤独な未来世界で孤軍奮闘するダンをずっと励まし続けていたのは、ともに暮らしていた時のピーターの面影。「夏への扉は必ずある」と信じて、あきらめずにあらゆるドアを探し続けた愛猫・ビートの姿が、ダンをずっと励まし続けていたのです。

初めてこの本を読んだ時はまだ猫と暮らしていませんでしたが、今読むと、なぜダンがピーターに励まされたのかがよくわかります。犬は飼い主の気持ちを理解し、寄り添ってくれますが、猫は徹底してマイペース。誰とも違う“自分ルール”で生きているようなところがありますよね。そんな姿が、いろいろなことに縛られ、身動きがとれなくなっている状況のなかでは、自分らしくいられるパワーを与えてくれるのかもしれません。

読み終わると、愛猫ピーターとダンの絆の強さに感動し、そしてダンの「たとえどんな世界だろうとも、僕は過去より未来を選ぶ」という未来への強靭な希望に、心が晴れ晴れと明るくなるのを感じると思います。

発表されたのは1956年で、今から60年以上前。なのに少しも古さを感じません。もしまだお読みでなかったら、ぜひ手にとってみてくださいね。

文/桑原恵美子

 


今回は【PETomorrow】さまの記事「明日は、今日より、ずっといい日になる。猫がもっと愛しくなる「夏への扉」」をご紹介しました。
楽しく癒やされる記事が盛り沢山です(^.^)

この記事の紹介元:明日は、今日より、ずっといい日になる。猫がもっと愛しくなる「夏への扉」


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